高校生活

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俺は今日も舞と登校した。 「大輔、おはよー!」 こーやって舞の声を聞くだけで元気が出る。 「おはよ。舞」 「高校も同じクラスだね。」 俺は舞と同じクラスなのがサイコーに嬉しかった。 「そーだな。改めて高校でもヨロシクな」 「うん、ヨロシク」 こーいう何気ない会話がずっと続けばいいのに、と思っていた。 「あっ!大輔、学校着いたよ」 「ほんとだ。広っ」 ここがこれから毎日通うことになる大坂国際学院だ。 それにしてもデカイ。 ちょっと感動した 「大輔、教室いこ」 「そうだな」 どんな人がいるのかも気になったがとりあえず教室に行くことにした。 「わぁー。教室キレーイ」 舞の言う通りめちゃくちゃキレイだ。 「大輔、席隣だよ」 舞にそう言われ座席表を見ると、確かに舞の隣だった。 「ほんとだ。」 「大輔の隣なんてうれしー」 「俺もだよ、舞」 こんな感じでしゃべっているとガタイのいい男がしゃべりかけてきた。 「はじめまして。俺、魚津猛ってんだ。猛って呼んでくれ。ヨロシクな」 体の割には優しそうな声だ。 「ヨロシク、俺は黒田大輔。大輔って呼んでくれ」 「私は石原舞。舞って呼んで、ヨロシクね」 「おぅ、ヨロシク。ところでさぁこの学校に入ってきた白河桃子って知ってるか?」 俺は舞の顔をみた。 舞も知らなそうだ。 「知らないけど、誰なんだ?その白河桃子ってのは」 意外そうな顔をしてから猛は答えた。 「へぇ~、知らないのか。白河桃子ってのは、そりゃぁもう絶世の美女だっていう噂よ。中学ん時は全員を惚れさせたっていうんだからな。」 それを聞いて舞と驚いた 「そんな人がこの学校にいるんだー。すごいね、大輔」 「俺は興味ねーよ。なんたって舞がいるんだからな。」 すると猛がキョトンとして聞いてきた 「大輔と舞って付き合ってんの?」 俺達は二人そろって答えた。 「うん、中2からだよ」 「そうなんだ。じゃぁ今の話もどうでもいいのか」 残念そうに言ってくるが、勿論その通りだ。 「うん、そーいうこと」 「なーんだ。まぁこれからもヨロシクな」 「あぁ」 今日はもう学校が終わり、白河桃子を見れなかった。ちょっと見たかった気もする。ま、舞がいるからどうでもいいんだが…
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