5人が本棚に入れています
本棚に追加
思わず立ち上がり、後を追おうとした。
その時。
ズルッ。
あっ。
すべっ……。
た、と思った次の瞬間にはドボーンと水神湖?に落下した。
ふ、不覚。
全身に纏う衣類が待ってましたと言わんばかりに水分を吸い込む。
泳ぎは得意なほうだが、あまりに突然な出来事に頭が回らない。
もがけばもがくほど
体は水中へ沈んでいく。
落ちた時に水を大分のんでしまった。
どんどん意識が遠のく。
あーヤバい。
もう終わりか。俺の人生。
せめて死ぬ前に彼女の一人でもほしかったな。
……ほら
変な幻覚も見えてきた。
スクール水着の可愛い女の子が泳いでくる。
その胸のゼッケンには「河童」。
……。
…………。
河童さんじゃーん。
そこで俺の意識は途絶えた。
最初のコメントを投稿しよう!