川を上ろう!

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思わず立ち上がり、後を追おうとした。 その時。 ズルッ。 あっ。 すべっ……。 た、と思った次の瞬間にはドボーンと水神湖?に落下した。 ふ、不覚。 全身に纏う衣類が待ってましたと言わんばかりに水分を吸い込む。 泳ぎは得意なほうだが、あまりに突然な出来事に頭が回らない。 もがけばもがくほど 体は水中へ沈んでいく。 落ちた時に水を大分のんでしまった。 どんどん意識が遠のく。 あーヤバい。 もう終わりか。俺の人生。 せめて死ぬ前に彼女の一人でもほしかったな。 ……ほら 変な幻覚も見えてきた。 スクール水着の可愛い女の子が泳いでくる。 その胸のゼッケンには「河童」。 ……。 …………。 河童さんじゃーん。 そこで俺の意識は途絶えた。
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