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-白い竜side-
あぁ疲れる。
一体何なのだこのチビは。
我を無視し、あげく一人で騒ぎおって
その上
何者かと質問をした途端真剣そうな顔で考え込み、返答を返さん。
何より
この異常な魔力と、我を恐れぬこの態度。
このチビは絶対におかしい。
(一体…何を企んでおるのだ)
チビの正体を暴く為、まずは冷静になり初めから思い出す事にし、考えに耽る。
―――回想――――――――
《な、何事だ!?》
朝、何時もの様に洞窟でまだ眠りについていた我は、突如として現れた異常なまでの魔力で目覚めた。
そして悟った。
この魔力の持ち主と争えば、我は必ず死を迎えるであろう―と。
かつて無い程の恐怖心が我を襲ったが
それでも我は、この地を治める主。
放って置く訳にはいかん。
覚悟を決め、魔力の中心へと飛び立った。
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