第一章

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向かう途中、すれ違った隊士たちがチラチラとこちらを見ていたが、桜も藤堂も特に気にすることなく通り過ぎた しばらく歩くと、ある部屋の前で藤堂が立ち止まる 藤「ここが俺の部屋なんだ。ちょっと散らかってるけど気にしないでね」 桜『はい。』 そう言うと藤堂は桜を部屋の中へ入れた 藤堂の部屋は、読みかけの書物や脱ぎっぱなしの隊服などが置いてある 藤「えーっと、桜ちゃん袴と着流しどっちがいい?」 藤堂は箪笥のなかをあさりながら桜に聞いく 桜『……着流しでお願いします』 桜は少し考えてから藤堂に着流しを頼んだ 藤「わかった。ちょっと待っててね」 藤堂は再び箪笥の中を探しはじめる
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