第一章

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サ「……すいません。ですがその子は本当に伊勢屋の一人娘なんですね?」 サンナンは大声をあげたことを謝ると、真剣な様子で桜が本当に伊勢屋の娘なのかを確認した 土「あぁ。椎名桜っつって、総司が呉服屋で会ったことあるみてぇだ」 沖「そうですよ。僕何度か着物買いに行って桜ちゃんにも会ったことがあるんです。桜ちゃんは覚えて無かったみたいですけど……」 沖田は表情をころころと変えながらながら話す サ「そうですか……」 土「………椎名について何かしってんのか?」 サンナンの態度や言動を不審に思った土方が問い掛ける サ「………今日の見回りで何者かに襲われた家と呉服屋が発見されました。店の名前は伊勢。呉服屋には夫婦だと思われる男女の遺体があり、どちらも体に刀傷がついていたそうです。私が局長室に来た理由もこれを報告する為だったのですが……」 土「俺達が来たって訳か」 サ「えぇ。犯人と伊勢屋の娘さんは見付かっていなかった為、二番隊と十番隊に捜索に出て貰っていました」
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