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先程まで騒いでいたのが嘘のように部屋の空気が張り詰めていく
近「それはよかった。いきなりで本当に申し訳ないんだが、今新撰組は今日起こった伊勢屋の事件を調査しているんだ。早急に解決するために椎名君にも話を聞きたいんだが………」
桜『はい。大丈夫です……あの、両親はどこにいますか?』
近藤は桜の様子を気遣いながら話を進めていく。大丈夫そう言った桜の手は微かに震えていた
近「………到着した時にはもう」
そこまで言うと近藤は俯いてしまう
桜『そんな………だってっ!!…』
否定をしたいのに、あの場所に残っていた赤黒いシミが邪魔をする
桜『だって今朝もいつもと変わらなくて……それで………』
沖「桜ちゃん……」
両親の死を受け入れられずにいる桜を五人は見ていられなかった
今の時代ではこういった事件は珍しいことではない。よくあること、その事実が更に胸を苦しくする
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