第一章

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そう語る近藤の表情からは山崎への信頼が伺える 藤「近藤さん、藤堂です」 少しゆっくりとした足音の後に藤堂の声が聞こえてきた 近「入ってきていいぞ」 その声に答え、近藤も言葉を返す。戸が開くとお茶を手にした藤堂が入ってきた 藤「はい、お茶。山崎さんと総司ももうすぐ来るよ」 桜にお茶を渡しながら話す藤堂の表情は、先程より少し固く見える 近「そうか……ありがとう、平助」 近藤も藤堂の表情からちゃんと事情を聞いてきたのだろうと少し安心した 沖「近藤さん、山崎さん連れてきました」 蒸「失礼します」 沖田の後ろからは背が高く浅黒い男の人、山崎蒸が現れた
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