第一章

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桜『揉め事ですか?』 山「はい。些細な事でもかまいません」 山南の言葉に考え込む桜だったが、何か思い付いたように顔を上げた 桜『尊攘志士を名乗る方が、日本を立て直す為に動くから支援をして欲しいと何度か訪ねて来ました』 山「……詳しく聞かせて頂けますか?」 尊攘志士という言葉に部屋の中空気が張り詰めていく 桜『はい。確か3月頃から3人くらいの浪士の方が家に来るようになりました。言い合い等にはなってなかったようです』 山「そうですか……その3人の特徴などは?」 桜『特には………あっ、水川という方の腕に大きな切り傷の跡みたいなものがありました。他の方はわかりません』 桜は特徴を思い出して話し出したが、途中で表情が曇りだす 山「すみません。大丈夫ですか?」 問い詰めるような形になってしまい、山南はそのせいで桜が気分を悪くしたと思った
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