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桜『大丈夫です。ただ、両親と志士の方が話をしてる間にいつもお店を手伝ったりして貰っていたので……』
桜の記憶に残っているのは、来る度に店の手伝いをしてくれる優しい姿だけ
とてもじゃないが自分の両親を殺したとは思えなかった
無理に笑う桜の姿は痛々しくて、掛ける言葉が見付からない
土「人は見掛けによらねぇからな……だが、そいつが事件に関わってると決まった訳じゃねぇ。まぁ何にしろ犯人が見付かれば全て解る」
桜『はい』
返事をしたものの、桜の表情は冴えない。この広い京の中で本当に犯人は見つかるのだろうか、そんな思いも沸き上がってきた
土「安心しろ、山崎は新撰組一の監察だ。きっとすぐに解決する。なぁ、山崎?」
山崎が部屋に入って来たと同じようにニヤりと笑いながら土方は問い掛ける
蒸「土方さんはその期待と過信で俺を潰そうとしてるんですか?まぁほぼ事実ですけど。とにかく調査に行って来ます」
ため息混じり呆れながら言葉を返すと山崎は調査へでていった
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