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花神国の姫は昔から近隣の国から婿が沢山来るほどに美しい…
その花神国の姫の花神実(はながみみのり)はたった今叫んでいた…
「もうドレスとはおさらばと思ったのにぃぃ…」
「に、似合うよ?」
隣で長身の金髪碧眼のイケメンが笑っていた。
「何笑ってるんだ…俺が姫なるのは光神に行くためだぞ!!」
このやり取りを聞くと、人は実の事を顔に似合わず男勝りな姫と思うだろう。
しかし実は男勝りな姫ではない…
正真正銘の男なのだ…
本名は実(みのる)といった。
ちなみに隣で笑ってるイケメンの名は光神太陽(こうがみたいよう)といい、光神の王子である。
じつは太陽も王子でありながら性別は女である。
本名は太陽(タミナ)といった。
何故…二人は性別に反した姫と王子になっているのか…
それは二人が生まれる前の話…
国と国の決め事のせいであった…
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