光神へ

2/12
114人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
花神国の姫は昔から近隣の国から婿が沢山来るほどに美しい… その花神国の姫の花神実(はながみみのり)はたった今叫んでいた… 「もうドレスとはおさらばと思ったのにぃぃ…」 「に、似合うよ?」 隣で長身の金髪碧眼のイケメンが笑っていた。 「何笑ってるんだ…俺が姫なるのは光神に行くためだぞ!!」 このやり取りを聞くと、人は実の事を顔に似合わず男勝りな姫と思うだろう。 しかし実は男勝りな姫ではない… 正真正銘の男なのだ… 本名は実(みのる)といった。 ちなみに隣で笑ってるイケメンの名は光神太陽(こうがみたいよう)といい、光神の王子である。 じつは太陽も王子でありながら性別は女である。 本名は太陽(タミナ)といった。 何故…二人は性別に反した姫と王子になっているのか… それは二人が生まれる前の話… 国と国の決め事のせいであった…
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!