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「心優、知里、うるさい。」
ゆきとかに叱られ、最終的に全員6:00までには起床した。
「はぁー。」
「おはよ、元気ないね。大丈夫?」
「ん?あぁ響か。」
「で、どうしたの?」
言えないよ。あっ!!
「ねぇ、響にお願いしていい?」
「うん。」
「これ、ハルに渡して!!」
「…分かった。」
響は昔から優しかった。
けど、あんなものをパシりさせちゃって申し訳ないなぁ…。
まぁ、いいっか★
「やっと、朝飯〓。」
《いただきまぁす》
あたしは、食欲がなくてヨーグルトくらいしか食べなかった。
「知里、まだ落ち込んでる?」
「…うん。」
「つか、後ろに居るよ。」
え、嘘?!
あ…。ハルだ。何か元気そーじゃん。
告白なんてどうでもいいのかな。
あたしはこの朝食の時間がとても長く感じた。
「次の予定は何?」
「滝とか見に行く!」
見に行く気分じゃないし。
いろなんとか坂をバスで登り、てきとうに休憩して行くらしい。
「うぇ…。」
隣の席ではるさが気持ち悪そうな顔をしていた。こいつ、酔ったな。
「ビニール袋?」
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