魔法のちから

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修学旅行が終わったからゆっくり休めるかと思ったら大間違いだった。 次に大きなイベントが待ち構えてた。 「指揮者やりたい人〓?」 音楽室に響く声。これは、運動会でやる鼓笛隊の指揮者を候補していた。 (サッ) あたしは、素早く手をあげた。 そう、あたしは指揮者がやりたいのだ。 4年からずっと、鼓笛隊をやってた。まぁ、目的は指揮者が着るあの可愛い制服だが(笑) 候補者は3人だった。 「じゃんけんで選びましょ。」 おい、先生。キツくね?! あたしは、じゃんけんに弱い。 もう負ける覚悟でいこうかな♪ 「じゃんけん…ぽん!」 「はい、じゃあ勝った和田さん。指揮者として頑張ってね。」 え…。勝ったの? 「良かったね♪」 「あの3人の中で一番、指揮者らしいよ。」 友達からの熱い思いがあたしの指揮者へと導いてくれたんだ。
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