魔法のちから

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6年生がやる種目の最初は徒競走だった。あたしは不運で昔から男子としか走ってない。 「よーい、ドンッ!!!」 走り出したと同時に歓声もどっと上がった。 最終的に4位。別にいいし。 それより、めだまは最後の選手。けいとハルが1組から出てる。二人ともすごく速い。 「よーい、ドンッ!!」 最後は、物凄い声援。 1位、2位はハルとけいが争っている。お願い…。 勝ったのはハルだった。残念にけいは2位。けど、頑張ったからよかったと思う。席に戻ると2人を皆で褒めた。 刻一刻すぎて、二人の事を忘れ去られた時、昼休みが入った。あたしは鼓笛隊があるから早く食べて先生のところに行かなきゃならなかった。 「指揮者は大きな役目だからねっ!精一杯力を振り絞ってね♪」 「あっ、はぁい…。」 そんな強気になるなよ先生。 「じゃあ、更衣室で衣装に着替えてきて。」 「似合ってますよ♪けど、スカート丈が短くありません?」 「いや、あたしはこれがいい。」 「副は長いだけです。」 あたしはこれでもかと言うくらいにスカートを短くした。 「おい、知里。こんなことに色気振りまくな。」 ゆき、冷たい言葉どうも。 下にいったら、やはりゆきの言う通りクラスメートがびっくり。
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