10人が本棚に入れています
本棚に追加
/153ページ
向こうがハッとした顔をしたがあたしは笑顔で続けた。
最後らへんで校長にあたしが敬礼の時、何故か時が止まる感じがした。みんながあたしに視線を預けるから。
(パチパチパチパチッ)
敬礼の後のお決まりの拍手。
それから、無事に退場した。
「知里、副に言ったの?」
「あぁもちろん。」
あたしが話してたら
「和田さん。さっきの言葉何なの?あたしはずらしてなんかないから。」
「は?副の分際でそれですか?」
あたしと副の国原は昔から対立してた。けど、いつもあたしの方が上手。
「指揮者だからって威張らないで。」
「そっちは副なのに威張んないで。あんたがいなくても確実に出来たから。」
はるさたちが笑ったら向こうは立ち去った。また、あたしの勝利。
「ほんと、知里の本性は怖いなぁ〓。」
「アハハ…。」
最初のコメントを投稿しよう!