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無理だよ。竜之介はただの友達だからさ。
「あっ、こんな時間だ!あたし帰るね!バイバイ。」
竜之介の家から飛び出して着いたのは学校の前。
学校を見てると落ち着く。
「和田?」
背後からけいの声がした。
「あれ?遊んでたの?」
「うん。和田は?つか、泣いてるじゃん。目が赤いよ?大丈夫?」
「あ…。大丈夫だよっ!!」
「そっか。よかった♪」
あたしはふと気が付いた。
この頃、けいの事ばかり気にしてた。けいの優しい声を聞いてると落ち着く。
「ありがとうね。」
「へ?」
「あたし、けいと同じクラスになれて良かったよ。」
「あ…。ありがとう。」
「じゃあ、また明日ね♪」
「バイバイ。」
けいのおかげで今日の事を忘れられたから嬉しかった。
あたしって、けいをどうやって見てるんだろう。
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