心配性だった彼女

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~~♪~~♪ 携帯のアラームで意識が戻る。 目は開いてない…というより、開けたくないというか、まだ眠いというか寝ていたいというか。 そんな朝のけだるい感じは学生のみなさんならわかるだろう。 学校に行かなくてはならないのだけれども、眠い、という起きる前の睡魔との格闘は学生が起こす戦いの一つだと思う。 ちなみに僕が思う学生の戦いは、受験戦争、朝の睡魔、授業中の睡魔、である。 そんなどうでもいいことを考えて現実逃避をしている僕はすでに朝の睡魔に負けている気がする、が、そんな二度寝をしようとしている僕を起こす声があった。 『はいはいはーい、寝腐ってないで起きなさい? 学校に遅刻したいなら別だけど。』 「…。 …ぐーぐー。」 『あら、もしかしてまだ寝てる?』 寝たフリ。 もしかしたらこの幽霊彼女には寝たふりが通じるかもしれない。
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