心配性だった彼女

3/12
前へ
/347ページ
次へ
『…ドライアイスを顔にくっつけるのと、熱湯を鼻から注ぎ込むのはどっちの方が早く起きるかしら?』 「それはヘタしたら永遠に目覚めることはない事をよぉく覚えておくといいよ。」 『あ、やっぱ寝たふりしてたんだ。 …てっきり、明が服部先生に怒られたいがために遅刻しようとしてるのかと思ったよ。』 「僕はMじゃないからね!?」 『朝から華麗なツッコミをありがとう。』 「ボケが渋滞しすぎててどこからつっこめばいいかわからなかったけどね。」 僕はそう言いながら、着替える為にパジャマを脱ぎ始めると、智恵は『やん、えっちー』と言いながら部屋をすり抜けて出て行った。 …頭ががんがんして、ボーっとして考え事がまとまらないのに目はしゃっきりと覚めてしまっている。 あまり、よく眠れなかった、気がする。 昨日はちゃんと11時頃に布団に入って横になっていたのに、まったく眠くならなかった。 と、いうのは昨日の話のせいだろう。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1701人が本棚に入れています
本棚に追加