8人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・」
俯く隼人。
どうしたんだよ?と心配する桐生の言葉を遮って隼人は言った。
「さて、行こうか!!」
「えっ!?ちょっ、隼人!!」
隼人は溢れそうな笑顔で学校に向かった。
・・・・・
学校が終わり隼人は家に帰ろうとした時、
「隼人君・・・」
か細い声で声をかけて来たのは眼鏡をかけた女の子。
「君は・・・転校生の佐原南さん?」
「そう・・・」
彼女は今日から、俺達が通う領城高校に転校して来た佐原南さん。
ルックスは良いし背は高いし、モデルみたいなスタイル。しかしどこか不思議な感じもする女の子。
「どうしたの佐原さん・・・?」
「・・・いきなりで悪いんだけど・・・あなたの家に行ってもいいかな?」
「えっ、俺ん家に!?」
突然なことに驚く隼人。
「駄目?」
「駄目じゃないです!!寧ろ来てほしいです!!」
女の子の上目使いは卑怯である。
最初のコメントを投稿しよう!