第1章

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「・・・・・」 俯く隼人。 どうしたんだよ?と心配する桐生の言葉を遮って隼人は言った。 「さて、行こうか!!」 「えっ!?ちょっ、隼人!!」 隼人は溢れそうな笑顔で学校に向かった。 ・・・・・ 学校が終わり隼人は家に帰ろうとした時、 「隼人君・・・」 か細い声で声をかけて来たのは眼鏡をかけた女の子。 「君は・・・転校生の佐原南さん?」 「そう・・・」 彼女は今日から、俺達が通う領城高校に転校して来た佐原南さん。 ルックスは良いし背は高いし、モデルみたいなスタイル。しかしどこか不思議な感じもする女の子。 「どうしたの佐原さん・・・?」 「・・・いきなりで悪いんだけど・・・あなたの家に行ってもいいかな?」 「えっ、俺ん家に!?」 突然なことに驚く隼人。 「駄目?」 「駄目じゃないです!!寧ろ来てほしいです!!」 女の子の上目使いは卑怯である。
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