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あたしが初めてこんな気持ちになった次の日、日向くんはあたしの家に来た。そりゃあ、昨日逃げちゃったんだもん。心配される。
ピンポーン
「雛ちゃーん?」
日向くんの声がする。あたしがいつも聞いてる声がする。日向くんの声を聞いたら何故だか安心した。嫌われたらどうしよう…心のどこかでそんなことを思っていたような気がする。
ガチャ
「日向くん昨日ごめんね…」
「大丈夫なの?具合悪くなっちゃったの?」
「ううん、なんでもないの。」
「そっか、よかった。僕びっくりしたよ。」
「ごめんね」
迷惑かけちゃったな。でも心配してくれてた。ちょっと嬉しいかも…
その日からもまた毎日のように、日向くんとあたしは遊んでた。
転んだ日には日向くんはいつも心配してくれる。そんなちょっとした嬉しいことがある日は、いい夢が見れる気がして幸せだった。
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