君だけが

出会い

あたしが幼稚園に入る頃､同い年の男の子が隣の隣の家に引っ越して来た｡

｢名前なんていうの？｣

｢岩崎 日向｣

｢ひなたくん？｣

｢そうだよ｣

｢あたし栗原 雛!よろしくね!｣

｢よろしくねひなちゃん｣

…きっと一目惚れだった｡

色素が薄く少し茶髪のさらさらな髪｡ほんのちょっとだけつり目で綺麗な透き通る茶色の目｡
仲良くなりたい､確かにそう思った｡

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