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「えぇ~!?生徒会長そんな事言ったの?」
私の話しを聞いていた優里が、いきなり叫んできた。
「うん。嫌な人でしょう?」
「というか、想像つかない!!」
「だよねー?」
私は笑いながら、話しの続きを話す。
殴られたのに、結城さんは懲りず毎日毎日私を訪ねてきては沙羅ちゃんに追い返されていた。
「はぁー、結城の奴!マジウザイ!!」
「沙羅ちゃん落ち着いてよ!!ねっ?」
「落ち着けるかぁ~!!結城ってろくな奴じゃないんだって!!」
「?どういう事?」
沙羅ちゃんの話しによると、結城さんはは、家が金持ちな為女の子たちを脅し、次々と抱いていたという。
飽きたら捨て、妊娠したらお金で解決したという。
これはあくまでも噂。
「だから、気をつけろよ!?」
「了解!!」
沙羅ちゃんの忠告に素直に私は従う。
それでも、相変わらず結城さんは私に近づいてきた。
この日は、運悪くみんな出払っていた。
「やぁ、こんばんは……」
「!!な、何しに来たんですか?」
「何しに?決まってるじゃない……?」
そう言うと、結城さんは私の手首を掴んだ。
「やめて下さい!!」
やめてと言っても、結城さんはやめてくれなかった。
そしてあと数センチでキスされるという距離まで迫られてしまう。
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