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私が目をつぶると、ガンていう音がした。
そろりと、目をあけると……。
「あっ葉山さん!」
「はぁ、良かった!間に合った」
「何で?」
「ん?沙羅から、連絡来てね」
「……」
「悪かったね!うちの馬鹿が変な事しようとして……」
結城さんは葉山さんに殴られていて、下に倒れていた。
私の瞳からは大粒の涙が流れていた。
別に怖くなんかないのに。
それから、しばらくして結城さんは毎日のように私に謝りに来ていた。
私は許してもよかったけど、沙羅ちゃんがダメって言うから、なかなか許してあげれなかった。
それからしばらくして、流石に可哀想だから、沙羅ちゃんを説得した。
結城さんがお詫びにって奢ってくれた。
私と何故か沙羅ちゃんにまでジャンボパフェを。
「悪いな、結城。いただきます」
それから、結城さんは私の前に毎日のように顔を出した。
前みたいに手を出そうとするんじゃなくて、ただ、私に会いに来てくれてた。
それからしばらくして私は、結城さんに遊びに誘われた。
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