第4話~結城と悠奈Ⅱ~

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私が結城さんと遊びに行ってからしばらくたったある日。 私が友人と帰っていると……。 「よぉ、広瀬」 誰かわからないけど声をかけてくる。 「あれー!?火山先輩?どうされたのですか?」 「最近、広瀬がさ、チャラい男と付き合っているみたいだから、忠告に……」 「あのぉーどちら様ですか?」 「アンタ、私たち知らないの?」 知らないも何も、始めて見るし。 「火山先輩だよ?私たちの1つ上の」 「ふうん」 私は対して興味のない返事をする。 「俺らさ、広瀬さんと話しあるんだけどいいか?」 「あ、はい。悠奈!また明日ね?」 「うん。バイバイ」 友達の姿が見えなくなると、私の方を向く。 「俺は火山水城。こっちは火山奈乃花、あれは飯田義大。んで、俺たちは結城さんとこの……」 「あっ!もしかして、四天王と呼ばれてる方ですか?」 「ああ。そうだ」 「そんな方が何の用ですか?」 「単刀直入に言う。お前、結城さんと……」 「悠ー奈ちゃん!」 聞き覚えのある声の方を振り向くと……。 「結城さん!?」 何故か結城さんがいた。 「たまたま通りかかってね……」 たまたま? うーん、たまたまって。 「結城さん?本気でそう思ってますか?」 「えっ?」 「こんなとこたまたま通りかかって通る道じゃないんですけど?」 「あははっさぁ、勇行こうか!」 「あっちょっ!」 その場から、逃げるようにして去って行く結城さん。 そして今日、私の前に現れた3人。 彼らと知り合ったのが全ての始まりだった。
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