第6話~結城と悠奈Ⅳ~

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「広瀬!!」 私は、またか!と思いながら振り向く。 「何ですか?」 「お前、結城さんと付き合ってるのか?」 「……」 「おい!答えろよ!!」 私は隙を見て、走って逃げた。 「くそっ!あの女。逃げ足だけは早いんだから……」 彼らはそう呟いていた。 そして、この日を境に私の仲間たちへの嫌がらせ再び始まった。 私は、ついに誰が嫌がらせをしているのかを知ってしまう。 莉音ちゃんがケガしたのが四天王のせいだって。 でも、沙羅ちゃんと莉音ちゃんは否定した。 「違うよ!悠奈のせいじゃないから!!悠奈のせいじゃないよ!」 「でも……」 「悠奈、莉音が違うと言ったら違うんだ!」 「ほらほら、そんな顔しないで!可愛い顔がだいなしだよ?」 「う、ん」 2人は必ずこういう。 私は悪くないと。 そんなある日私は、3人のいる場所へ向かった。 「待ってたぜ?」 「どうしたら手を引くの?」 「何の事だ?」 彼らはとぼける。 「あなた達がうちのチームの子たちに怪我負わせてるのは知ってるんだから!」 「俺らは、お前と結城さんとの付き合いは認めない!!」 「あなたたちには関係ないでしょう?文句あるなら結城さんにも直接言えばいいんじゃない?」 直接言わないで卑怯なことばかりして!
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