新しい家族!?

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私が席に着くと、待ってましたとばかりにクラスメート達が声を掛けてきた。 「どこの学校から来たの?」 「さっき噛んでたよね!?」 「その眼鏡ダテ?」 「どこ住んでんの?!」 「彼氏は!?」 「えっ!?えっと…えっと…。」 一生分位の質問攻めに戸惑っていると、私の横の扉が勢いよく開いた。 ガラッ! きゃっ…!びっくりしたぁ。 「おー海人!また遅刻かよ?」 「うん。寝坊してもぉたわ。…何なん?この騒ぎ。」 海人という名の男子は私の周りに集まった大群を眺めた。 「今日転校生が来たんだよ。」 海人は私に気が付くと、人の波を掻き分け近付いてきた。 わわっ…!こっち来たよ!? 席の前まで来ると、膝を床について目線を合わせてくれた。 「俺、岸 海人。よろしくなぁ!!」 ニカッと白い歯を見せ、手を差し延べ握手を求める。 「あ…柳田れす…。」 私は握手に答えた。 手…大きいな……。 「柳田!?…ほんで、下の名前は何て言うん?」 「…めぐみ。」 「おぉー恵まれてんなぁー!!」 豪快にハッハッハッと笑うと、周りのみんなも海人につられて笑っている。 どうやら彼がこのクラスの中心人物みたいだ。 手…いつ離してくれるんだろ…?
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