新しい家族!?

7/23
前へ
/235ページ
次へ
1時間目が始まり、壇上では国語の教師が詩を朗読している。 はぁ…最悪の自己紹介だったなぁ。 私はさっきまでの事を思い出して、ため息をついた。 岸 海人君か…。良い人そうだったな。関西の人かな? 私の斜め前の席でスヤスヤと座っている岸君を眺めた。 寝坊して来てまた寝てる……。 それにしても、気持ち良さそうな寝顔だなぁ。 思わず笑ってしまった。 昼休みになった。 「柳田さん。一緒にご飯食べよう?」 「あっありはとう…。」 「…ふふっ。柳田さん可愛い。」 え…?何でだろう…。 「私、井上 馨。カヲルって呼んでね。」 馨は私の机の真正面に座り、見るからに美味しそうなお弁当を広げた。 「柳田さんって…すごく目悪いの?」 「め、めぐみでいいよ。うん、悪いよ。何れ?」 「だって分厚いレンズだからさー。あ!コンタクトにしたら?」 「はぁー…コンタクトかぁ。考えとくね。」 「ふふふっ。」 どうやら馨に気に入って貰えたみたいだ。
/235ページ

最初のコメントを投稿しよう!

207人が本棚に入れています
本棚に追加