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「はっ!?……この感じ……きゃー!」
ようやく気づいた少女は、ばっと飛び退くと、中にいた春菊の姿を認め、睨み付ける。
少女は茶色のポニーテールで、なんというか目が大きく可愛らしい顔立ちをしていた。
対して春菊。
いきなりのことが連続で起こって、流れについていけてないが、ただ一つわかることがある。
おしいことを、もといおいしい体験をした。
甘い香りに包まれた、女の子のパンティを間近で見れたのだ、もっと鮮明に目の奥に焼き付けていたかった。
だって男の子だもん。
「この変態、いつから私のスカートを覗いて! って……ちっさ!?」
少女が驚くのも無理はない。
春菊は小人だ。
人間の赤ちゃんよりちょっと大きいくらいの小さな少年だ。
「えっと……とりあえず……言わせてくれ。ごちそうさま!」
爽やか過ぎる笑顔で、春菊は天国を見てきたかのような、満腹の表情を浮かべた。
それが少女の勘に触ったのだろう。
彼女はわなわな震えて握り拳を作る。
「歯を食い縛れ! 最低野郎!」
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