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なんでわたしだけ――
そう思った事は何度もある。
最初のうちは、無視されたり罵られたり小さないじめだった。
でもだんだんエスカレートして…
物が無くなり――
体操服がバラバラに切られていたり――
そんな時、いつもそばに
いてくれたのが
井上 坡菜 (イノウエ ハナ)。
高校で唯一できた親友。
「うちは茉子の味方だからね」
それが坡菜の口癖だった。
人を信じられなくなった私が、信じていられたのが坡菜だけだった。
「坡菜、いつもありがとう」
「…どうしたの、いきなり。
…でも、絶っっ対茉子は
守るから!!」
――本当に坡菜がいてくれて良かった。
この時私は気付いていなかった。
私がなぜ、いじめられたのか――
そして、彼女は――
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