第3話
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つい頭を撫でてしまい、嫌がられるかな、と思っていた俺の目に映ったのは。 真っ赤な顔の紗英ちゃんで。 そして俺は、 「紗英ちゃん、行くよ」 少し乱暴に歩きだした。 「え、はい!」 慌てて後を追ってくると思われる紗英ちゃんに少し頬が緩んだ。 ほんとはもっと下駄箱にいてもよかったけど、歩きだした理由はというと。 きっと俺も、…顔が真っ赤だから。
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