舞い降りたるは月光

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「よく聞きなさい、秋姫。 こーゆうのは聞こえるように言わなきゃ意味ないの!!」 ビシッと秋姫の顔を指差して宣言する美波。 秋姫はやや苦笑で 「多分、わたしはやらない方がいいよ……」 賢明といえる判断をする。 「それに、こんな山奥の学校に凄い綺麗な人がきたんだもん。 みんな興味ぐらい持つよ」 そしてちらりと転校生、紫苑を目だけ動かして見る。 (え……?) 紫苑を見て思考が停止した。 「…………」 先程まで閉じていたはずの目は開いており、秋姫を闇のように深い瞳で真っ直ぐに見つめてから。
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