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その日から、私は必要最低限なコトをする以外、自分の部屋を出るコトはなかった。 学校にも、勿論行かなかった。 由梨絵達に、どうやって恐怖を与えてやろうか― このコトばかりを考えていた。 そうしないと、あのコトを思い出してしまうから。 あんなコトをされるぐらいなら、殺された方がマシだった。 私が居ない学校で、由梨絵達はあのコトを自慢気に話しているんだろう。 ―憎い。 アイツ達が憎い。 自分達だけ、何の苦しみもなく生きているアイツ達が。 私の全てを奪い、それでも悠々と生きているアイツ達が… …て…る ―コロシテヤル。
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