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頭の中が真っ白になり、返事も出来ずに居る私に由梨絵は続けた。
「話しがあるんだけど、ちょっと付き合ってよ」
そう言って、梓と2人で私を引っ張った。
「さっさと歩けよ」
そう言われながら、私は引き摺られる様に歩かされた。
暫く歩き、着いたのは廃虚だった。
これから何が起こるのか、全く想像付かない。
もしかしたら、殺されるまではいかなくとも、半殺しにされるのかもしれない。
どうしよう
どうしよう
立っているのが不思議なぐらい、足がガクガク震えていた。
「そんなに震えなくてもいいのに☆
今日は痛いコトじゃなくて、気持ちいいコトしてあげるよ」
そう言う由梨絵の目は、一切笑っていなかった。
それにまた、恐怖を感じた。
「しかし遅いな-
ちゃんと時間言っといたのに」
誰か来るの!?
由梨絵達だけでも怖いのに…
これ以上誰か来たら…
逃げ出そうと思い、2人に気付かれない様に後ろに下がると、誰かにぶつかった。
心臓が跳ね上がり、バクバクした。
恐る恐る振り返ってみると…
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