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後ろから声がした。 「もう!! 遅いよ-!!」 由梨絵が少し嬉しそうに怒りながら、その声の主の元へ駆け寄った。 覚悟を決めて見てみると… そこには、悪そうな男が5人居た。 「アイツ??」 1人の男が私を指差しながら、由梨絵に聞いた。 「そうだよ☆」 その男のコトが好きなのか、由梨絵は頬を赤らめ嬉しそうに答えている。 「まじでいいの??」 他の男達も由梨絵に質問している。 「全然構わないよ☆ そういうの、大好きだって言ってたし」 由梨絵のその言葉を聞いて、男達がゾロゾロと私の元へ来ようとしていた。 <大好き>って何が?? 何で男が居るの?? そう考えながら、後退りをした。 私が逃げ様としているのが分かったのか、由梨絵が 「紗菜!!」 と、物凄い低い声で怒鳴った。 足がすくんで、その場に座り込んでしまった。 男達は口々に 「ビビッて座り込んじゃったぜ」 「好都合じゃん」 「ってか結構いい女だな」 とか言って、私を囲んだ。
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