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一日の始まりは最悪だった。
拓海「やっべー、寝坊した!遅刻する!」
俺の名前は磯崎拓海。
鷺沼高校に通う1年生だ。
俺がなぜ全力疾走しているのか、それは、入学三日目にして早速寝坊してしまったからだ。
家から学校まで歩いて30分。
俺はその30分の道のりを犬もビックリの速さで疾走している。
走って走って学校の門が見えてきたと思ったら、既に先生が門を閉めかけている。
拓海「先生、待って!待ってくださーい!」
俺は、叫んだ。
先生は、門を閉める手を止めて、俺を手招きしてくれた。
なんとか門が閉じられる前に辿り着けた。
拓海「はぁっ、はぁっ。ま…間に合った…」
先生「新入生だな。クラスと名前は?」
拓海「1年B組…磯崎拓海…です」
先生「磯崎だな。今回は見逃すが、次はないからな。早く教室に入りなさい」
いい先生だ。この先生の顔は忘れないでいよう。
名前は知らないが。
こうして、なんとか遅刻を免れた俺だが、災難はまだ続いた。
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