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牧瀬先輩は、俺の貸し出しカードを作った後、参考書選びも手伝ってくれた。
里穂「参考書のオススメはこれかな」
先輩は1冊の参考書を手に取る。
分厚い参考書だった。
里穂「分厚いけど、図解で解説されてるから、分かりやすいと思う」
俺は、パラパラと開いてみる。
確かに、図で解説されていて、俺でも理解出来た。
拓海「じゃあ、これ借ります」
俺は即決した。
里穂「役に立てて良かった。貸し出しは一週間だから、期限は守って下さいね」
先輩はそう言ってにっこり笑った。
その笑顔はさながら天使、いや女神だ。
俺は、その日サッカー部の見学には行かず、家に帰って数学の課題をやった。
先輩オススメの参考書のお陰で随分早く課題が片付いた。
拓海「牧瀬里穂…先輩か」
笑顔が素敵な、眼鏡の似合う先輩…。
俺の一日は、最高級の幸福で幕を閉じた。
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