水商売

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 店を出て、二百メートルくらい歩いて、俺は立ち止まる。 「やっぱあいつ、殺していい?」  どうにも怒りを沈静できない俺に、サオリは首を横にふる。 「何で叩かれたのかはわからないけど……でも、ダメなの」  サオリの声が悲しく揺れる。 「あたし…彼から離れられないから」 「……」  俺自身。  何でこんなに、自分が熱くなってるのかがわからなかった。  だからその日はおとなしく帰る事にした。  No.1を守るのが、俺の仕事だから。
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