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「……てかここ、健康な高校生なら誰でも登って入れるよね?」
「だろうな」
「防犯の為のフェンスのはずだけど、意味なくない?」
「予算少ないんじゃねーの。偏差値高い学校じゃないし」
成るほど。
納得した俺はプールの水面を見る。
明かりすらついてないから、体育館の非常口の光しか頼りがない。
「……こんな真っ暗な中、サオリさんもケンタも泳いだなんてすげぇ気合い入ってるよね」
タケシがうんざりしたように言う。
「俺は嫌だな」
俺もゴメンだなぁ。
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