プロローグ

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「は?離婚?ふざけんなよ!!?」 「しょうがないでしょ?私、もう疲れたの。紀孝さんの世話も、アンタの世話も…」 …何…言ってんだよ…? 「ち、ちょっと待ってくれよ…」 …頭が… 「あ、アンタの世話くらいなら見れるかなー、私再婚するし…たしか裕二さん子供好きだから…良かったわね」 …痛い… 「…勝手過ぎると思わないの?」 「なにが?」 「…っ…、もういいっ…」 その場から弾かれたように走る。 しばらくしてドアの開閉音が響いた。 「……意味分かんない…、だから子供なんて嫌いなのよ……」 女はそう呟くと離婚届を見る。 「勝手過ぎる…か……」 そう言い、離婚届を裏返した。
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