意中の彼の小物を使って…

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side鳳 女性達とカフェテリアに向かうと、今日のメニューはA定食が焼き魚でB定食がチーズハンバーグだった。 俺は迷わず、チーズ好きな宍戸さんならば必ず選ぶであろうB定食を選んだ。 …一緒に食べられないならせめてメニューくらい同じがいいと。 「えー何。長太郎君ハンバーグ好きなの?」 一緒に来た女の子が意外そうに口を開く。 「えー意外~草食系っぽいのに。」 別の子もまた驚いた様に話す。 「ねぇねぇ、私ハンバーグ作るの得意だよ。今度作ってあげよっか。」 狙っていたかのようにまた別の子が唇に人差し指を宛て、上目使いに口を挟む。 「やだぁ、マリ、ずるぅ~い。抜けがけ~。」 アハハと女の子達は楽しそうに話ている。 正直疲れる…。あー…宍戸さんに会いたいなぁ…。 苦笑いしながら、ふとそんな事を考えていると後ろから声をかけられた。 「…長太郎?」
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