13人が本棚に入れています
本棚に追加
side宍戸
友人達とカフェテリアに向かえば見慣れた銀髪を見かけた。
思わず声をかけてしまった。が、気付けば長太郎の周りには綺麗な女ばかり…。失敗した。声、かけなきゃよかった…。
「…長太郎?」
「あ、宍戸さん!お久しぶりです!」
「お、おー…元気してっか?」
「はい。宍戸さんは?」
「あー…まぁ、ぼちぼち?」
長太郎は、俺の呼び掛けに振り返るやいなや、嬉しそうな、相変わらずの笑顔で、昔みたいな少し甘えた優しい声で俺に話かけてきた。
その瞬間、心臓が跳ねた。
俺は昔からお前のその笑顔と声に弱いんだよ…。
最初のコメントを投稿しよう!