意中の彼の小物を使って…

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side宍戸 友人達とカフェテリアに向かえば見慣れた銀髪を見かけた。 思わず声をかけてしまった。が、気付けば長太郎の周りには綺麗な女ばかり…。失敗した。声、かけなきゃよかった…。 「…長太郎?」 「あ、宍戸さん!お久しぶりです!」 「お、おー…元気してっか?」 「はい。宍戸さんは?」 「あー…まぁ、ぼちぼち?」 長太郎は、俺の呼び掛けに振り返るやいなや、嬉しそうな、相変わらずの笑顔で、昔みたいな少し甘えた優しい声で俺に話かけてきた。 その瞬間、心臓が跳ねた。 俺は昔からお前のその笑顔と声に弱いんだよ…。
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