恋愛相談

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「なんかお菓子買おうぜ」 「うん! お腹すいたー」 私たちはお菓子を買った。 やはり二人の趣味は合う。 「じゃあちょっと買ってくるー」 私は黒澤を置いて二階へ行き、タオルを買った。 『黒澤風邪引くかもしれへんもんな』 私はもうこの時から好きだったのかもしれない。 「おまたせー」 「遅いぞぉぉ」 「はい」 私はかわいくもないハートがらの青いタオルを差し出す。 「風邪ひいたあかんで?」 「えっ!? タオル買ってきてくれたん?」 「うん」 「使っていいん?」 「いいから早くふいて? そのかわり絶対風邪ひいたらあかんで」 「おれが雨でかぜひくわけないやん」 確かに…… 内心思ったが口には出さない。 二人で回るうちに時間がどんどん過ぎていく。 お菓子を食べながら話す。 「なにそれ おいしそー」 黒澤が欲しそうな目をむける。 「ほしい?」 わざとじらしてみる。 「… うん」 「はい」 チョコを食べる黒澤。 「これもちょっとあげる!」 黒澤が私に一本のチューインガムを渡す。 長いからかみちぎった。 間接Kiss…… 初めてではなかったが、 黒澤とは 甘かった。
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