出発の朝

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ミストドラゴンは姿を霧に変えた! 「なんだ!?この姿…。」 「セシル。俺が攻撃する。さがっていろ。」 カインは槍をもつ手に力を入れて霧状態のミストドラゴンを貫いた! 「やったか!?」 するとたちまちカインに霧が集まり、吹っ飛ばされ、近くの岩に激突した。 「大丈夫か?カイン。」 「ああ…。どうやらあいつは霧状態の時に攻撃を食らわせると、ダメージをそのままカウンターしてくる能力をもっているようだ。」 「なるほど…。」 話しをしているとミストドラゴンが通常形態に戻った! 「戻ったか!」 言った瞬間、ミストドラゴンは口から放射状の霧を二人に向かってはなった。 「危ない!」 ひょいひょいっと俺たちは攻撃をかわした。 はなった放射状の霧は近くにある固い岩を軽く切り裂いていた。 「あれにあたったら…死ぬ。」 「カイン!ジャンプだ!ジャンプをしてみろ!」 「…もしかしたら当たるかもしれんな。よしっ…!」 びゅんっとカインは天井を貫いて空高く飛び上がった。 「カイン。頼むぞ。」 「グキャアアア!」 ミストドラゴンから放射状の霧が放たれた。 「くっ……!」 放射状の霧は俺の右肩をかすめた。肩の鎧の部分は後かたくもなく消えていた。血がしたたり落ちる。 俺は剣に力を入れ、飛びかかろうとした。 「うぉぉぉお!」 俺は下を向いていたため顔を上へ向ける必要があった。顔を上へ向けた。するとミストドラゴンが放射状の霧を放つ直前まで来ていた。 「なにっ…!?」 俺は諦めかけた。すると空から…。 「セシルー!!!」 カインが空からミストドラゴンの腹辺りを貫いた。 「グアギャアアア!!」 ミストドラゴンは霧になって消えた。 「セシル。大丈夫か?」 「ああ。ありがとうカイン。」 「じゃあ先を急ごう。」 俺たちはこの紅の指輪がてっきり陛下からの届け物だと思いこんでいた。 「ミストの村だ。」 俺たちは村に足を踏み入れた。 すると………!
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