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僕はセシル。今ミシディアの任務を終え、飛空艇の甲板にいる。
「部隊長!じきバロンに到着します!」
「ああ…。」
「やはり部隊長も…。罪の無い者達からクリスタルを奪うなど…。」
「部隊長!われわれは誇り高きバロンの飛空艇団赤き翼!このようなことは…!」
「いいか皆。クリスタルはバロンの勢力繁栄の為にどうしても必要なのだ。」
「陛下のご命令だ…背く事はできない。」
僕は思いつめていた。
こんな事、ほんとにしていいのだろうか?
すると…
「部隊長!魔物の襲撃です!」
「僕がやる。さがるんだ。」
僕はフロータイボール二匹を切り裂いた。
「……皆無事か…?」
「はい…。」
「部隊長!バロンです!」
「よし。着陸体勢に入れ。」
「はッ!」
僕達は任務を終え、無事バロンに到着した。飛空艇から降りて、バロン城門に行くと、近衛兵長ベイガンが近寄ってきた。
「無事にクリスタルを手に入れましたか。」
「…。」
僕は沈黙した。
「さぁ。陛下がお待ちです。」
「ああ。」
「少しここでお待ちください。」
「…。」
ベイガンは王の間に入っていった。
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