――全てを終わらせる為に――

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帝国の侵略を打ち止めるべく、メーカー族の協力を元にセントラルが軍を作り上げた。 だが… 圧倒的な帝国軍は5年で世界を手中に出来るかと思われ時、コアを転移した兵士が突然痙攣を起こし、次々と変死していった。 これにより帝国側は退軍を余儀無くする事となる。 原因の追求、究明を急いだ帝国は遅効性の拒絶反応である事が判明し、それに対する投薬の制作に取り組んだ。 それから10年、帝国は薬と独自のコアを作り上げることに成功し、半世紀後に第五次世界大戦の火蓋は切り落とされる。 帝国に対抗すべく、セントラル、クロリア、パーシアの三国は同盟を組み、帝国の勢力を向かい打つ。 メーカー族は三国同盟の元で保護され、ガーディアンと言う組織の護衛を受けながら故郷のような暮らしをしている。 か…… [ドンドン〕 木造の扉を叩く音が響く。 「どうぞ」 音の元に俺は返事をし、本を机の中へしまう。 「失礼します」 「失礼致します」 若い男女が部屋へ入って来た。 部屋と言っても小屋に近いがな…… 「なんの用でしょう」 俺は二人に返した。
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