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「私はクロリア第三区から派遣されましたガーディアンのエミリー=クリケットです」
肩まである赤い髪が無造作と言うと聞こえが悪いかな、ナチュラル感が溢れてる。
瞳は黒か……
「同じくヤマト=ハツキです」
短い黒髪に眼鏡の坊やか、瞳は同じく黒。
今更こんな奴らを送ってきてどうするつもりだジジイども。
「そんな話は聞いてないが…」
「あっ、はい。その事なんですが、急遽なお話で連絡出来なかったとか言ってました」
女の方が答えた。
「ふ~ん」
俺は返しながら電話へと手を伸ばし発信した。
「はい…」
「くぉら!狸オヤジ!こんなひよっこども寄越してどう言うつもりだ?」
怒り任せに叫んでしまった。
「おうロイか?お前がなかなか連絡して来ないもんだからこっちで勝手に決めたぞい」
勝手に決めるなよ。
「ふざけんな!!俺は仲間を要るなんて一言も言ってない!大体、足手まといを増やされても困る」
「何を言う、彼らはお前と同じ若くしてガーディアンに入り、好成績を納めてる二人だぞい」
好成績?所詮は人間だろ?人間はメーカー族とは違う、ちょっとした油断で死んで行く。
脆い癖に粋がる奴らばっかりだよ人間とは……
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