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「お前らが探してるコアの力見たいだろ?」
コアの発動条件には指輪が必要だが、俺のもう一つのコアは逆、左手にしてる指輪でその力を抑えてある。
そう…
産まれた時に母の命と共に奪ってしまった呪われたコアだ。
男を睨み付けながら俺はそっと指輪を外した。
「呼応せよ、獣王ベヒーモス。汝の力、我に示せ!」
もう一つのコアは幻獣を呼び出す、呼び出せる幻獣は一度に一体のみ。
凄まじい雄叫びを上げながら駆けてきたベヒーモス。
熊のような顔、尾まで伸びた金色の鬣、人間の3、4倍ある体が着地した時に起きる揺れが、力強さを感じさせる。
「何をそんなに怒ってるのだ?主よ。初めから鬣が金色になる事なんて滅多にないが…」
俺の横まで来たベヒーモスが言った。
「ハンクを殺された…最初から飛ばして行くぞ!メタルフォームだ」
「……了解した」
武装化(メタルフォーム)は幻獣を鎧、武器にし装備する。
ベヒーモスのスピードと力をそのまま俺が使えるフォームだ。
纏うは漆黒の鎧、兜からは金色の髪が伸び、武器は篭手から伸び出た金色の三本の細長い爪。
致命傷にならなかったのが兵士3人と弾を弾いた男か…
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