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彼女の全てを食べ尽くすのに三日ほどかかり、俺は骨だけになった彼女を見つめた。
彼女は俺の中で生きているのだろうか?
俺は彼女と共に生き続けられるのだろうか?
わからなかった。
更に次の日、俺は彼女の骨を彼女の麻袋に入れ、それを持って出発した。
もしかしたら、俺がこうやって彼女の事を思い続ける事が彼女が「生きている」と言う事なのかもしれない。
それならば、彼女は間違いなく生きている。
耳を澄ませばいつでも聞こえる、彼女の鼓動。
強く、確かに──。
俺の中で、彼女の鼓動は今も続いている──。
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