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「涼様姫!!」
「どうしたのだ?」
わらわは武田信玄の一人娘。
残念な事に母上は昔に他界してしまった。
男手で育てられた。
周りには男しか居ない。
女の使いは一人もいない。
だから、幸村や佐助などと遊んでいた。
「某はそろそろ、稽古に行かなければならないのでございまするが、行っても良いでございまするか?」
「もう行ってしまうのか?寂しいのぅ。」
幸村は古くから代々武田軍の使いをしている。
佐助は最近来たばっかりの忍び。
「涼姫~、俺が相手しようか?」
「おぉ、そうか。よし、幸村行っても良いぞ。」
何故か佐助だけはタメ口なのだ
「父上、佐助と外に行ってきます。」
「おぉ、そうかそうか。気を付けるんだぞ。」
「はい。」
父上は、わらわをとても大事にしてくれてる
父上が佐助を睨んで目で何かを訴えていた。
佐助は静にうなずいた。
「何処に行くの?」
「そうじゃなぁ、皆に会いにいってみるか。」
「そんなぁ。やだよ」
佐助は異様にいやがる。
「仕方ないのぅ、じゃあ何がしたいのだ?」
「うーん。そうだなぁ、どこかにいこうよ。」
「だからどこに行きたいのじゃ?」
佐助はいつも曖昧だから・・・
全く。
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