4人が本棚に入れています
本棚に追加
………
ヤギ…まさかね…。
ぼくはそれをもう一度見つめ直した。
この姿からして、今さら古典的なことは言わないだろうと思い直し、聞いてみた。
「……ねぇ、ヤギが出てきたけど、なん…」
『白ヤギさんだ!!
さぁテストを食わせてやれ!!』
言っちまったー!?
こいつアホなのか!?
ヤギが本当は紙食えないって知らないのか!?こんな頭よさげな出で立ちしやがって!?。
『さぁ、間違えたとこ食べてもらえ。
あ、指噛まれないようにな、意外とアゴ強いから。』
…余計なとこで気遣ってくれるのか。
どうせ食わないだろうと、ぼくは間違えたところをつまんでヤギに向けてみた。
【ベリ…ムシャムシャ】
食うのかー!!?
…ヤケになって全部の×をヤギに食べてもらった。
そして広げると…、
当然のことながら、まるで千切り絵の材料にされたかのような無惨な姿になっていた…。
「…あの、これ……」
ぼくがわかりきった結果を見せると、
『おぉっといかん!』
と慌ててテストを取り上げた。
気づくの遅いし、…そのテストつまんでるのは手なのか?。
『テストの点数を隠し忘れとった!!』
【そこかーい!!?】
最初のコメントを投稿しよう!