出会い

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あんまりくっついたから段ボールの色が移ってしまったみたいに、何色かわからない色の犬。 そんなキャラじゃないのに、ついマンガみたいに聞いてしまった。 「うちに来る?」 犬はワンとは言わず、情けないところ見せちまったぜ、というような表情をして一瞬だけ開けた目をまた閉じた。 私は鞄を右脇に挟み、ずぶ濡れの子犬を両腕で抱えた。
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